丹東へ1

北朝鮮と国境を接している町、丹東へ行った。Sさん、Nさんと。
前日に市内長距離バスターミナルへ行き、場所と時間を確認。
かろうじて中国語ができるのはわたしだけ。不安を抱えつつ当日に。
朝6時20分に自宅を出発。タクシーに乗る。「大連駅まで。……長距離バスターミナル、分かる?」「おうおう、分かるよ」見知らぬ抜け道を通り着いた先は、確かにバスターミナルだが、昨日下見したところとは違った。ここ、どこだ?
幸いNさんが位置を把握していて、「こっちじゃないかな」5分ほど歩いた先が丹東行きのバス停だった。
途中、「どこ行くんだ?」とタクシーの客引きらしい人が声をかけてくる。無視しようと思いながらも「丹東」と言うと、「7時のだろ、もう間にあわねぇよ」。……そんなはずはない。黙って歩き続けるとちっと舌打ちして去っていった。タクシーに乗せて稼ごうったって、そうはさせないぞ。
7時発、83.5元の切符を買う。満席。
途中、大狐山サービスエリアで10分休憩。4時間後の11時に到着する。
道端に下ろされるので、まずは帰りのバスが出るところと時間を確認しにいく。
「えーと、大連行きは何時ですか?」「午後2時50分です」「それから?」「?今日はないですよ」
時間はすでに11時半近い。
「ほかの方法で今日帰れない?」「んー、今日はないですねぇ」
市内観光だけじゃ時間が余るかなぁという心配はふっとんだ。あと、3時間半しかない!
(続く)