殺していた

今思えば、先学期、私は学生を殺していた。
文法の導入や練習で笑いはとれたし、雰囲気も悪くなかった。けれど、クラス全体としては、いつも「おとなしい」「反応がにぶい」と言われていた。それは私のせいでもあったのではないか。

  • 質問を授業内でいつでもしていいというメッセージを送っていなかった。
  • 間違ってもいい、間違えば間違えただけうまくなるよというメッセージを送っていなかった。
  • 作文や問題の答えは、指名した人が答えていた(=指名されるのを待つようになってしまった)。
  • 質問の有無は、投げかけて「ありません」ではなく、静かになったかどうかで判断していた。
  • 誰かが小さい声で発言し、聞こえなかった場合、私を介さないとコミュニケーションできなくなっていた。

つまり、全体として、私が許さなければ発言できないクラスになってしまっていたのだ。