会社訪問

4年生の教育実習の受け入れをお願いしにいく。
社長と1時間ほど会談。中国人の秘書兼通訳の方が同席してくださる。
社長がおっしゃったこといろいろ:

  • まず教えるのは5S(整理・整頓・清掃・ 清潔・しつけ)。
  • 不良品を出したら会社の信用に関わる、ということを徹底的に教え込む。
  • 日本にいる時の3〜4倍は意思疎通に時間がかかる。
  • 文書を作ってくれ。で、いつまでにできるか?と聞くと、中国人は「近いうち」と答える。ビジネスで、期日をはっきりさせないことなんてありえない。何月何日何時何分までに作りますと言いなさい、そんなところから教育する。

「会社として、日本語専攻生に何を期待しているか?」と聞いてみた。
答えは、

「日本語ができる方ができないよりはいいが、日本語ができるから十分だというわけではない(同時通訳ができるくらいのレベルなら話は別)。」

つまり、日本語プラスアルファ、日本語ができるだけではなく、何か他のスキルがなければ歓迎されない、ということだ。


現場と、教室の中の日本語には差がある。
これまでの中国における高等教育機関の日本語は、文法を教え、教科書を丁寧にすればそれで十分だったのだろう。
しかしこれからは、それだけでは生き残れない。
そんな時代が中国にもやってきているのだ。