仕事に直結する日本語、直結しない日本語

友好広場

E-mailを使うから、E-mailを教える。電話会議をするから、会議で使う表現を教える。
とても大事なことだが、少し短絡的にすぎないかという気がしてきた。そしてそればかりに力を入れてきた自分もちょっと反省。

「すぐに使える日本語人材」が求められている。採用担当者は、高い日本語レベルをもった人材がいないと言って探し回っている。今いる人材を短期間で上達させられないかと言われる。もちろんなんとかしなければならない。

でも、ことばをぎゅうぎゅうに詰め込んで教えても、それだけじゃだめだ。やっぱり、話すチャンスや、人間としての態度や、心のサポートもしていかないと。

今、スピーチコンテストの準備をしている。スピーチなんて実際の業務では使わない。正直募集をかけるまでは、誰も見向きもしないんじゃないかと思っていた。でも、誰に言われるわけでもなく、自分から応募して来た人だけで、コンテストができる人数にまでなった。
今回参加できない人からも、「このような日本語の活動をもっとしてください」というリクエストを受けた。

ことばを使う楽しみや、出会いのチャンスを、もっと増やすべきなんだろうな。